すき家「消費税でも値下げ(キリッ」→たった三ヶ月で→すき家「やっぱ値上げしまーすwww」
ゼンショー過剰労働問題で牛丼値下げ戦争にピリオド (ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース BUSINESS
地味に世紀の迷走経営だと思う。
■1.2014年4月から消費税増税ですき家以外は値上げ
値上げと値下げで最大30円の差!【消費税増税】牛丼並盛価格 - NAVER まとめ
吉野家 牛丼並盛280円→300円
松家 牛めし280円→290円
すき家 牛丼並盛280円→270円
以下、当時のすき家のコメントです。
「増税後は消費者側は安い方に傾くっしょw」
「入る客が増えれば儲かるっしょw」
「原材料費(人件費)や物流費(人件費)を減らせば利益は減らないから(ドヤ)」
ちなみにこの時点で既に従業員の流出問題を抱えていました。
2014年2月に発生してから2ヶ月が経ってます。
■2.すき家「普通の経営に戻したら黒字が赤字になりました」
これはゼンショーにとって大きなダメージ。現在、ワンオペとなっている店舗は940店。これらの店舗で深夜にアルバイトを1人増やせば、時給1200円として、14年度の下期だけでざっと10億円の人件費増となる。
当該記事のこの赤字部分が地味に怖い。
下期だけってことは上期と合わせると約20億円の人件費が発生するよね?
ゼンショーが発表している決算の営業利益から20億円を差し引いてみると、
2013年期(去年)は81億円が61億円になり、当期利益が9億円の赤字。
(株)ゼンショーホールディングス【7550】:連結決算推移 - Yahoo!ファイナンス
え?ゼンショーは去年から赤字だったってことじゃないの?
数字が示す意味としては人の血と汗と涙を搾取した牛丼を販売していたってことか。
でも第三者調査委員会を設立したり、労働環境改善に向けての動きを取ったのは評価に値するか。
もう二度と行かないけどね。
嫌だよ、だってもう同じ値段で吉野家、松家で牛丼食べれるんだもん。
すき家に行ったら誰かが泣くんだから。
■3.IT業界(特にSIer)はすき家を笑えない
SIerは「すき家」と同じ・・・なら、そのうち崩壊する - ウィリアムのいたずらの開発日記
私は日本のSIerという形態が日本のIT産業・IT業界全体を悪くしていると考えている。
上記のブログが素敵なジョークと共に言いたい事を全て言ってくれている。
では本社はいったい何をしていたのかというと、第三者委員会の報告書にある通り経営幹部はc「うまくいっていない。レベルが低い。現場の社員は店が嫌いなのだろうか」と本気で悩んでいたらしい。
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では本社はいったい何をしていたのかというと、第三者委員会の報告書にある通り経営幹部はc「うまくいっていない。(開発者の)レベルが低い。現場の開発者は開発が嫌いなのだろうか」と本気で悩んでいたらしい。
このすき家の一連の流れは最後の警鐘として学ぶべきだ。
人月単価ビジネスは「既に崩壊した」との結果が出た。
すき家の第三者調査委員会報告書を簡単にまとめてみた - Fuck the BlackCompany
飲食業界という違う畑の事ではあるが、これから先は全ての業界でこの問題と戦って行くことになる。
今も尚その渦中ではあるがSIerは一環して人月単価モデルのビジネスを変えない。
人材派遣業となんら変わりなく、偽装請負のリスクまで背負って続ける合理的な理由を教えて欲しい。
ロジック的に崩壊しているビジネスモデルをいつまでも続けるのは、ロジカル商品を取り扱う集団にとって相当の皮肉だというのにも関わらず、だ。
今のITの現場を知る人間からすれば、営業する人間やビジネスモデルを創り出す人間が考えることを止めて怠っているとしか言いようが無い。
そして現場には誰も居なくなった…的な流れで解決できるなら問題ないだろうけど、システムを運用出来なくなって顧客から賠償請求されたらどうするんだろうね。
お得意の「担当者が居なくなってしまって」で済むような問題じゃないと思うんだけどな。